雪処理施設

奈井江町雪処理施設

浄化センターのある奈井江町は、札幌市と旭川市を結ぶ基幹道路である国道12号を軸として町並みが形成されていますが、車道除雪後の歩道部への堆雪は、交通障害、産業活動の停滞及び都市環境の悪化をもたらします。このため、石狩川流域下水道奈井江浄化センターの処理水を利用した流雪溝・融雪溝の建設を計画しました。奈井江流雪溝・融雪溝は、奈井江浄化センターの水温10℃程度の処理水を「流水による移動」「熱による融解」の利用によって処理する施設です。また、融雪溝で使用後、防火用水や水洗トイレの非常用水として利用し、「災害に強いまちづくり」を目指しています。

雪処理施設全体イメージ図

雪処理施設全体イメージ図
雪処理施設全体イメージ図

浄化センター放流水温の年間変化

浄化センター放流水温の年間変化
浄化センター放流水温の年間変化
    

融雪溝と流雪溝のしくみ

融雪溝とは・・・

地下に設けた水槽に路上の積雪を投げ入れ、廃熱や下水処理等によっ て雪を溶かす施設です。奈井江町の融雪溝は、下水処理水(水温10℃)の熱エネルギーを利用し、1日で10cmの降雪を溶かすことができます。

雪処理施設のしくみ1
雪処理施設のしくみ2
    

流雪溝とは・・・

道路の両側に設けた側溝に河川等から水を取り込み、10m位の間隔で設けた投入口から路上の積雪を投げ入れ、水の流れを利用して近くの河川まで雪を運ぶ施設です。奈井江町の流雪溝は、下水処理水を利用しています。

流雪溝
流雪溝設置前
流雪溝設置前
流雪溝設置後
流雪溝設置後