奈井江浄化センターからは毎日大量の汚泥が発生しています。下水汚泥には肥効成分や微量元素が含まれているだけでなく有機質に富んでいることから、緑農地に適正に施用することにより、土壌の有機質量が増加し、その結果、土壌の物理性や生物性の改善が図られ、ひいては地力の増進につながるため、土壌改良剤としての利用が図られています。
石狩川流域下水道では処理水の一部を処理場がある奈井江町で冬季間の雪処理に有効利用されています。冬季間の処理水の温度は約10℃ありますので、これを奈井江町の市街地までポンプで送り、流雪溝や融雪溝の温水として利用し、冬の快適なまちづくりに利用しています。
汚泥消化ガス槽で発生したメタンガスをマイクロガスタービンエンジン発電機4基(65kw級)で発電し、当該施設の電気量の3割程度に有効活用しています。またこれにより、二酸化炭素の削減効果もあります。